木魂山彦は、一族に伝わる特殊な声を操る能力『陰神楽』を駆使し、
順調にJPA(Japan pervert Association:日本痴漢協会)内での
痴漢ランクを上昇させてゆく。
しかし名を上げる山彦を目障りに思う者も少なからず存在した。
山彦の台頭により地位を脅かされる他の所属痴漢、
これまで山彦に指示を出してきたマネージャー、
そして実の姉……
数々の妨害と、いつかは乗り越えなければならなかった試練。
それを突破し、新たな世界の扉を開いた時、
山彦は真の痴漢王の称号を手にする――。