弟を溺愛する美しい姉・葛城千歳と暮らす、主人公・葛城遥人。ふたりは数年前に不慮の事故で両親を失って以来、両親の残した家で共に暮らしていた。しかし姉弟は、いつしか互いに依存し合うようになり、ついに一線を越えてしまう。夜な夜な姉弟は互いに甘く愛を囁き、淫らに肢体を絡め合う関係になっていた。嬉しい事も、悲しい事も、毎夜の快楽さえも、深く共有するふたり。しかし愛し合う姉弟を、再び過酷な運命が引き裂く。千歳が無残にも交通事故に巻き込まれてしまったのだ。幸いにもほとんど外傷はなかったものの、千歳は…姉は今もまだ病院のベッドの上で原因不明の昏睡状態になっている。あれから数ヶ月、千歳を見舞い、懸命に看病を続ける日々を送る遥人。そんなある日、そのまま病室で眠ってしまった遥人は不思議な夢に導かれ、目を覚ますと――
「ふふふふふ。そんなにお姉さんが恋しい?」
ふいに、遥人の目の前でまばゆい光とともに、謎の少女が姿を現す。少女は、自らを 「エル」 と名乗り、人間でないこと、遥人に助勢することを誓うや、一つの提案を遥人に囁く。
「千歳を救うために、出来る限りたくさんエッチして他の女の精気を集めて。私が力を貸してあげる」
それがあどけない少女の面影を残す彼女の提案。エルが ‘天使’ か ‘悪魔’ か判らない。しかし、遥人は一縷の望みにすがり、彼女の言う ‘精気の回収’ を自ら実行することを心に決める。
…季節は巡り、桜芽吹く頃。美少女たちをターゲットに、欲望に満ちた淫辱劇の幕が上がる――。